idea factory from newspaper 2003 9 10

ベンチャー振興(nurture of venture companies)
 経済産業省は、有望な中小企業やベンチャー企業が、
創業期の資金を調達しやすい制度を創設するとのことです。
これは、無担保債権を証券化するという方法だそうです。
 今頃になって、too lateという感じもしますが、
早急に実施すべきです。
 日本の場合、土地などの不動産の担保がないと、
銀行から融資を受けるのは、むずかしい状況です。
 外国なら、大金持ちの資産家がいるので、
銀行が融資をしなくても、
こういう資産家が、投資家となって、
ベンチャー企業を支援するのです。
 日本は、全員、中流階級のようなものですから、
投資家には、なり得ません。
 現在、バブル経済の崩壊で、不良債権処理のため、
銀行は、ベンチャー企業に融資するほど余裕がないのです。
 そういうわけで、今の日本では、
ベンチャー企業が育ちにくいのです。
だから、「お金がない。」ということなのです。
 日本の場合は、融資という面では、
大企業に有利な社会構造になっています。
大企業は、土地や建物を、多く所有していますので、
銀行から融資が受けやすいのです。
 日本は、投資家になってくれる資産家はいないし、
不動産の担保がないと、銀行は、お金を貸してくれません。
 だから、いいアイディアも、高度な技術も、
時が経つにつれて、老木のように、枯れていくのです。
 まるで、白骨樹のように。
しかし、まだ、枯れてはいません。
 このようなことは、サラリーマンをしていると、よくわかりませんが、
事業をやっている者ならば、誰でも悩んでいることです。
誰もが、土地などの不動産がなくて、事業資金が調達できないと悩むのです。
 中小企業対策の官庁は、
中小企業の経営者を採用すれば、
もっと、実効性のある経済政策が実施できます。
 いいアイディアがあっても、高度な技術力があっても、お金がない。
これが、今の日本です。

停電のリスク(power outage Risk)
 「上海、あわや大停電」
「発電所で事故、運転停止」という記事がありました。
経済成長にとって、停電が、大きなリスクになる可能性があります。
電力の確保に、十分に配慮してほしいものです。
 日本の場合は、鉄に続いてタイヤと、
製造現場で事故が続きました。
 これが、景気回復のリスクとなる可能性があります。
安全技術を軽視していないでしょうか。
 中国も日本も、経済成長のために、
もう一度、基本を点検すべきです。

個人株主(individual shareholder)
 個人株主が関心を持っているのは、
配当金と株主優待制度です。
 売買単位が、1000株という企業が多いですが、
これでは、個人には、高くて、しかもリスクがありすぎて、
とても、株を買う気がしません。
 たとえば、1株4500円の株を、1000株買うとすると、
必要な資金は、4,500,000円です。
これだけで、個人は買う気がなくなります。
1000株単位でしか売らないという規制は、廃止すべきです。
 しかも、こういう株は、株価が、1日に、100円ぐらい変動します。
つまり、売買単位が1000株ですから、
この株は、1日に、100,000円ぐらい変動することになります。
 これでは、庶民は、とても仕事など、やってられません。
1日中、株価が気になって、仕事ができなくなります。
 庶民向けのために、売買単位は、10株とすべきです。
これで、庶民にとって、妥当な金額になります。
 売買単位という規制は、政府による、金持ち優遇政策の結果でしょう。